コンビニやスーパーなどの日常生活のさまざまな場面で、外国人の方と出会うことや触れ合うことは珍しくありません。今回の特集では、加西市の現状と9月に開設するグローバルセンターの概要をご紹介します。共生社会の実現に向けて、今日からできることをやっていきましょう。
◆外国人の方は身近な存在
国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、全国の総人口に占める外国人の割合は、2070年には約10%を超えると推計されています。
加西市には、35カ国1717人の外国人住民が暮らしており、市内人口の約4%を占めています。2021年以降、4年間で538人が増加しています。
また、少子化や若者の都市部への流出の影響によって、加西市の日本人の生産年齢人口は減少しており、20代の5人に1人が外国人となっています。このような状況下で、多くの外国人の方が技術や知識を学ばれる中、各企業の活動を支えています。
しかし、2027年の出入国管理及び難民認定法改正により、外国人の方はより働きやすく、そして住みやすい地域を選択できるようになります。こうした中、「選ばれる加西市」となるために、加西市民が一丸となって多文化共生に向けた取り組みを進めていく必要があります。
◆加西市の外国人住民
加西市の外国人住民のうち、最も多い国籍はベトナム60%、次いでインドネシア8%、また最も多い在留資格は技能実習(技能実習計画により技能などを要する業務に従事する資格)で33%、次いで特定技能(特定産業分野の業務などに従事する資格)16%となっています。
近年では、ベトナム国籍の技能実習・特定技能の在留資格の方が増えています。ベトナムは若い世代の人口が多いのが特徴です。このため、海外での技術習得を求める若者が多く、日本を訪れる人々も多くいます。
▽加西市の16歳から64歳における年代別人口と外国人の割合
16~19才:4.8%
20代:20.1%
30代:12.1%
40代:2.7%
50代:1.6%
60~64才:0.9%
(2025年6月30日現在)
◎20代の2割、30代の1割が外国人の方
※詳細は本誌P.2のグラフをご覧ください。