■周辺医療機関との連携を強化
北播磨総合医療センター(小野市)を主として、加古川中央市民病院(加古川市)、県立はりま姫路総合医療センター(姫路市)などの基幹病院や周辺診療所との連携を強化していきます。また、周辺医療機関と役割を分担し、急性期病床を維持しながら、北播磨医療圏で不足している回復期病床を整備していきます。
◇北播磨医療圏域における必要な病床数と実際の病床数との差
令和7年必要な病床数・令和5年実際の病床数・過不足:
高度急性期…234床・39床・▲195床
急性期…988床 1095床 107床
回復期…889床 781床 ▲108床[不足]
不足慢性期…1257床 1257床 0床
全体…3368床 3172床 ▲196床
【地域連携医療のイメージ】
※詳細は本紙P.4をご覧ください。
■新病院の建設概要
【フロアイメージ図】
3階:リハビリ 手術・中央材料 血管造影 会議室など
2階:病棟(1) 病棟(2) 病棟(3)
1階:売店 外来 救急 内視鏡 健診 化学療法 放射線検査 薬剤 透析 栄養 訪問看護
【建設場所・概要】
建設予定地:加西市豊倉町
敷地面積:約47,600平方メートル
建物規模:1床当たり90平方メートル(目標面積)
延床面積:約12,240平方メートル(想定)
階数:3階建て(耐震構造)
駐車場:約550台
概算総事業費:130.2億円※1
※1土地関連費・設計管理費・建築工事費・機器等整備費・その他経費の合計金額
※建設場所の写真は本紙P.5をご覧ください。
【スケジュール】
基本構想・基本計画をもとに、令和12年度の開院をめざして、新年度以降、設計、工事を進めていきます。
R5~R6:基本構想・基本計画
R7~R8:基本設計・実施設計
R8~R9:造成工事
R10~R11:新館工事
R12:移転・開院
問合先:新病院に関すること…市立加西病院
【電話】42-2200
◇切れ目ない医療をめざして
市立加西病院 生田 肇 院長
新病院建て替えは、現在の病院本館が耐震基準を満たしていないことと、老朽化に伴うものではありますが、10年以上前からある北播磨医療圏の地域医療構想での、医療機能の役割分担という観点からも、このタイミングでの建て替えになっています。
加西病院が全ての医療を担うことは、これからの人的・医療資源などを見据えると難しい状況です。医療圏の中には急性期を担う北播磨総合医療センターがあり、加西病院は、主に回復期の役割を担っていきます。高度な医療や緊急の治療については迅速に基幹病院に紹介し、状態が落ち着いたら、住み慣れた加西で安心して自宅に戻るまでの治療を受けられるように、体制を作っていきたいと考えています。
◇新病院から広がる便利なまちづくり
〈メディカルタウン〉
新病院を中心としたエリアに、加西病院の機能を補完する開業医院や各種福祉施設を立地誘導し、医療・福祉のセンター機能の中核となるメディカルタウンを整備していきます。
農産物直売所や商業施設を立地誘導し、住民が健康で便利な生活を送れるようなまちづくりを進めていきます。
問合先:都市計画課
【電話】42-8753
※図は本紙P.5をご覧ください。