■加西市長 高橋 晴彦
▽未来を見据えて 市民と共に
新年明けましておめでとうございます。皆さま方におかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、元日に能登半島地震が発生するとともに、9月には令和6年奥能登豪雨により石川県能登地域に大きな被害をもたらしました。また、8月には日向灘を震源とする地震が起こるなど、自然の猛威に恐れを抱いた1年でした。改めて、お亡くなりになられた方々に対し、謹んで深い哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さま方に心からお見舞い申し上げます。今年は、阪神・淡路大震災の発生から30年という節目の年を迎えます。市民の皆さまの安全・安心の確保に向け、一層の防災対策に取り組んでまいります。さて、本市では市立加西病院の移転や小中学校の再編など、50年に1度とも言われる大型事業を進めています。市立加西病院は兵庫みらい農協本店の東へ移転し、病院の持つ力を生かし、周辺に商業施設や住宅地を整備するなど、病院を核としたまちづくりを目指します。また、医師確保に努め、地域医療の充実を図ります。学校再編では、来年4月に泉地区の4小学校を統合し、新しい「泉小学校」がスタートします。将来を担う子どもたちの育成に向け、スクールバスなど教育環境の整備を行うとともに、閉校となる学校の跡地については、活用方法を地域の皆さまと協議し、地域の活性化を図ってまいります。
少子高齢化の進展やデジタル技術の発展により、社会は目まぐるしく変化を続けており、行政の在り方も変革が求められております。しかしながら、これらの要請に行政だけの力で応えることはできません。市民の皆さまのお声を頂戴し、コミュニケーションを図りながら、未来を見据えた取り組みを協働で推進してまいります。
本年も、加西市のさらなる発展のため、全力で市政運営に邁進してまいります。皆さまのより一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。結びに、皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう心からお祈り申し上げます。
■加西市議会議長 丸岡 弘満
▽議会改革は止まらない! 全国の頂点を目指して!
新年あけましておめでとうございます。市民の皆さまにおかれましては、清々しい新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
平素は、市議会の運営並びに活動に対し、格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
昨年は、石川県能登半島地震や宮崎県日向灘地震、台風や線状降水帯による豪雨など日本各地に甚大な被害をもたらした自然の脅威を目の当たりにし、市民の安心安全を第一に、一層の防災対策の充実を強く感じたところであります。
市議会においては、昨年より『新たな議会改革への挑戦』の取り組みを実施しており、最新の「議会改革度調査総合ランキング」の情報共有分野で全国1562の地方議会中5位にランキングされ、さらなる議会改革の励みにもなったところであります。
また、広く市民を対象とした「議会報告会の開催」、将来の地方自治を担う子どもたちに議会に関心をもってもらうための議会による主権者教育としての「こども議会の開催」、議員と職員の適切な関係を確保するための「市議会ハラスメント防止条例の制定」、危惧される地震発生に備えた「地震避難訓練の実施」、「議会公式SNSによる議会情報の発信」など、社会の変化に柔軟かつ的確に対応できる市議会を目指し『議会改革』を実行いたしました。
議員任期4年の折り返しの年となる本年も、市民に開かれた議会を目指して議会報告会やこども議会を継続して実施していくなど議会改革を推進していくとともに、議会の活動能力を常時担保する通年議会の導入を検討していくなど、市民の総意を市政に反映させる重要な役割を果たすべく、議員一丸となって真摯な議論を重ねながら、信頼される市議会となるよう努めてまいります。
結びに、新しいこの一年が、市民の皆さまにとりまして、平穏で健やかな幸多き年となりますよう心よりお祈り申し上げまして、新年のごあいさつといたします。
■加西市教育長 菅野 恭介
▽加西市の未来を築く 学びの変革
明けましておめでとうございます。日頃は、加西市の教育に多大なご支援をいただき深く感謝申し上げます。
加西市教育委員会では、学校再編方針に沿って、現在、泉中学校区の統合小学校(「泉小学校」に名称が決定)と統合中学校の準備を進めております。新しい「泉小学校」につきましては、場所は現在の泉小学校と同じですが、校章や校歌はすべて新たにします。令和7年度末をもって閉校となる日吉・宇仁・西在田・泉の4小学校の伝統を受け継ぎながら、魅力的で信頼される教育を展開できるよう準備を進めてまいります。統合中学校につきましては、名称や制服などについて開校準備委員会や制服検討委員会で協議をいただいています。新たな学校を建設するための準備も着々と進んでおり、3年後に夢と希望にあふれる統合中学校が開校できるよう全力を尽くします。
加西市教育委員会では、教育目標である「3C次世代型人材」の育成を目指して昨年より、「加西の教育3本の矢」を柱に子どもの教育を行っています。学力・体力・豊かな心といった生きる力の基盤を育てる「加西BASE」、本物に触れる体験や感動体験をもとに非認知能力や探究心を育てる「加西STEAМ」、英語活用能力や世界とつながる力を育てる「加西GLOBAL」がその3本の矢です。その実現のため、学校・園における教育を充実させるとともに、世界的な指揮者の西本智実さんによる音楽指導や英語漬けの日々を送るイングリッシュキャンプなど、加西市でしか受けることができない特別な教育環境の実現にも取り組んでまいりました。今年は、これらをさらに充実させるとともに、市民の皆さますべてが、「加西の教育3本の矢」のもとに充実した学びができる生涯学習環境づくりに邁進してまいりたいと考えております。
最後に、本年も加西市の教育に変わらぬご支援を賜りますとともに、本年が皆さまにとって、素晴らしい一年になりますよう心よりお祈りして、新年のご挨拶といたします。