気象庁が南海トラフ地震臨時情報を発表
1月の能登半島で発生した最大震度7の地震に続き、8月8日に日向灘沖を震源とする最大震度6弱の地震も発生し、気象庁は、「南海トラフ臨時情報(巨大地震注意)」を発表しました。災害は突然、想像を超える規模でやってきます。もしもに備えて、地震への備えの再点検をしましょう。
※現在、南海トラフ臨時情報(巨大地震注意)への「特別な注意の呼びかけ」は終了しています。
■大きな被害が想定される地震
加西市は、「災害が少ない地域」と言われますが、実は、南海トラフ地震で大きな被害が見込まれる「南海トラフ地震防災対策推進地域」に指定されています。自分の住む地域の想定を確認することが大切です。
▽南海トラフ地震 想定最大震度6弱
駿河湾(静岡県)から日向灘沖(宮崎県)にかけてのプレート境界を震源域として、約100~150年間隔で繰り返し発生してきた大規模地震です。前回の南海トラフ地震発生から、すでに70年以上経っており、次の南海トラフ地震発生の切迫性が高まってきています。
加西市は、震度6弱以上が想定されており、南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されています。
▽山崎断層帯地震 想定最大震度7
山崎断層帯は、那岐山(なぎせん)断層帯、山崎断層帯主部、草谷断層の3つの起震断層に区分されます。山崎断層帯主部は、最新活動時期の違いから北西部と南東部の2つに区分され、加西市は、山崎断層主部南東部に位置しています。活動間隔が長く、30年以内の発生確率は0~0・01%とされています。
詳細な地図はこちらから確認【URL】https://www2.wagmap.jp/kasai-sp/
操作方法
(1)メニューを押す
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(3)確認したい地図を選択
◎地震が起こったらどうなる?
震度階級:状況
震度5強:
・物につかまらないと歩くことが難しい
・棚にある食器類や本で落ちるものが多くなる
・固定していない家具が倒れることがある
震度6弱:
・立っていることが困難になる
・固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある
・耐震性の低い木造建物は、建物が傾いたりすることがある
震度6強:
・はわないと動くことができない
・固定していないと家具のほとんどが移動し、
倒れるものが多くなる
・大規模な土砂災害が発生することがある
震度7:
・耐久性の高い木造建築物でも、まれに傾くことがある
・耐震性の低い鉄筋コンクリートの建物で倒れるものが多くなる
◎知っておきたいキーワード
『南海トラフ地震臨時情報』
南海トラフ巨大地震が発生する可能性が、普段と比べ相対的に高まったと評価された場合に、気象庁が発表します。臨時情報が発表されるケースを3つに分け、防災対応を示しています。
発生後5分から30分後:
・南海トラフの震源域付近でM6.8 以上の地震が発生または通常と異なるゆっくりした地すべりが発生した可能性
・気象庁が「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を発表専門家による評価検討会
最短2時間後から1週間:
・南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)…津波からの避難が間に合わない地域では事前に避難
・南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)…日頃からの地震への備えを再確認、必要に応じて自主避難
・南海トラフ地震臨時情報(調査終了)…地震発生に注意しながら通常の生活を行う
1週間から2週間:
・南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)…日頃からの地震への備えを再確認、必要に応じて自主避難
・南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)…地震発生に注意しながら通常の生活を行う
※詳細は本誌P.2をご覧ください。