■住吉神社 北条節句祭り
市内では各地でさまざまな祭りが行われており、伝統的なものも多く地区ごとに特色があります。
今月号は、900年以上の歴史があり、優雅さと勇壮さが織りなす播州三大祭りのひとつに数えられている住吉神社(林垂栄宮司・北条町北条)の北条節句祭りを紹介します。
▼東西の神輿渡御(みこしとぎょ) 威勢よく
節句祭りは名のとおり、旧暦3月3日が本宮でしたが、平成元年に祭りを維持するために、住吉神社と氏子関係者が協議し、4月第1土曜日(宵宮)・日曜日(本宮)として執り行うようになりました。
旧北条町内を中心に東郷(ひがしごう)・西郷(にしごう)に分かれ、それぞれ神輿を担ぎます。
宵宮は、本社(ほんしゃ)(住吉神社)から御旅所(大年神社)まで氏子の更なる繁栄を願い神輿を渡御(とぎょ)します。本宮は、神輿が御旅所を出御(しゅつぎょ)し、氏子地域を巡行後、本社へ還御(かんぎょ)します。
▼900年以上続く伝統の神事
主な神事は、「浦安の舞」、「龍王舞(りょうおうのまい)」、「鶏合せ」といわれています。浦安の舞は、女性が神社に奉仕する唯一の神事であり、地元に住む12、3歳の女子が巫女装束に身を包み、一年の無事を祈り奉納します。
龍王舞(県民俗文化財)は、東西にあり俗説では、東郷は男舞で荒々しく、西郷は女舞で優雅に舞うとされています。本宮のみで行われ、御旅所では神輿出御の前、本社では神輿還御の後に奉納します。
鶏合せ(市民俗文化財)は、本宮最後に行われ、平安時代より900年以上続く伝統行事です。争いを避け、平和を誓い合う意味を込めた、全国でも珍しい神事です。
本宮の夕方からは、各町の「化粧屋台」東郷8台、西郷7台の合計15台が、勇壮な練りを披露し宮入りを行います。
[節句祭り日程]
4月6日(宵宮)
10:00 本社祭典
12:00 奉納物本社入
14:00 神輿出御
14:20 御旅所着
14:30 御旅所祭典
16:30 奉納物・神輿御旅所入り
18:30 奉納物引き取り
4月7日(本宮)
10:00 御旅所祭典、浦安の舞
11:00 奉納物御旅所入
13:00 龍王舞
14:00 神輿出御
14:20 浦安の舞
15:00 播州加西あばれ太鼓
16:20 奉納物本社入
18:20 神輿本社還御
18:40 龍王舞
20:00 鶏合せ
20:10 拝礼・打ち別れ
20:20 奉納物引き取り