■加西市長 高橋 晴彦
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。市民の皆さまにおかれましては、健やかに新春をお迎えのこととお慶び申し上げます。また、平素より市政の推進に対し、深いご理解とご協力を賜り心から感謝申し上げます。
令和8年という新たな年を迎え、デジタル技術の急速な進展やライフスタイルの多様化など、私たちを取り巻く社会は大きな変革の時を迎えています。加西市におきましても、この時代の潮流を的確に捉え、市民生活の質を高める施策を進めております。
デジタル化の推進においては、地域経済のさらなる活性化を目指し、デジタル地域通貨「ねっぴ~Pay」の普及を図ります。また、情報伝達アプリ「かさいライフナビ」の活用を広げることで、災害時の緊急連絡体制を強化するとともに、平時には「デジタルの回覧板」として、地域内の円滑な情報共有を促進し、安全で安心な暮らしを支えてまいります。
一方で、少子高齢化による担い手不足など、地域活力の維持は喫緊の課題です。本年4月には泉中校区の4小学校が統合し、新たな「泉小学校」が開校いたします。子どもたちが健やかに学べる教育環境を整えることはもとより、閉校となる施設につきましても、民間や地域の活力を取り入れた新たな交流拠点となるよう、地域の皆さまと検討を進めてまいります。
現在、本市では令和10年開校予定の加西中学校をはじめ、市立加西病院、第二付属棟、総合運動防災公園など、将来を見据えた事業を推進しております。過去の投資が、現在の私たちの生活を支えているように、「投資は未来への贈り物」です。次は、私たちが未来を生きる加西市民へ贈り物を手渡す番です。この責任と希望を胸に、各事業を着実に、また丁寧に進めてまいります。
本年も、加西市のさらなる発展のため、市民の皆さまと心を合わせ職員一丸となり全力で市政運営に邁進する所存です。皆さまのより一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。結びに、本年が皆さまにとって素晴らしい一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
■加西市議会議長 中右 憲利
新年あけましておめでとうございます。市民の皆さま方には健やかに新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。日頃より、市議会の運営並びに活動に対し格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
加西市議会はこれからもさらに変わっていく必要があると考えます。可能な限り多くの市民の声を聴き、市民の考えを知った上で判断する議会となる必要があります。
その方法としては、従来から実施しております「議会報告・市民との意見交換会」がありますが、参加人数は満足いくものでなく、今後もさまざまな実施方法を試していきながら、より多くの、そしてさまざまな立場の市民の方々と意見交換ができるよう強化充実していく必要があると考えております。
また、議会としての活動とは別に、議員としての活動を活発にしていくことも重要と考えております。地域活動や団体との意見交換などを行っている議員もおり、そのような活動を通して、市民の考え方を吸収し、多様な市政に関する判断が市民目線でできるようになっていくべきと考えます。
このようにして、多くの市民の声を広く聴き、市民が何を求めているのか、どのような加西市にしてほしいのかを知ることで、さらには他の自治体などの情報も得た上で、行政と是々非々で議論してこそ市民が望む市政を実現できると考えております。
子育てがしやすい、高齢者が住みやすい、若者が戻ってきたいと思う、そして女性や若者をはじめさまざまな市民が市政に参加したいと望む、そんな魅力ある加西市を行政と共に創ってまいりたいと考えております。
結びに、新しいこの一年が市民の方々にとりまして幸多き、飛躍の年となり、素晴らしい年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。
■加西市教育長 菅野 恭介
明けましておめでとうございます。
日頃は加西市の教育に大きなご支援をいただき深く感謝申し上げます。
新しい年のスタートにあたり、本市が行う教育活動の一部を紹介いたします。
まず学校再編です。いよいよ4月に新泉小学校が開校し、日吉、宇仁、西在田、泉の4小学校は長い歴史に幕を下ろします。閉校に際しては多くの方々が寂しい思いをされることと推察いたします。私たちはその思いを胸に刻み、新泉小学校が子どもたちにとって新たな出会いと成長の場となるよう全力を尽くしてまいります。また、令和10年に開校を目指す新加西中学校の建築工事や善防中学校区統合小学校の整備も始まります。
次は夏季の猛暑対策です。まず、小中学校の体育館にエアコンを設置します。今年は新泉小学校と市内4中学校、次年度以降、順次閉校する小学校も含めてすべての小学校の体育館に設置する計画です。そして、夏季スクールバスを、市内すべての小学校で、集合場所から2km以上の児童を対象に運行し、令和9年度には常時運行をしたいと考えております。
最後に「加西の教育3本の矢」です。まず加西BASE(ベース)において汎用的な読解力を高める「リーディングスキルトレーニング」を導入し、子どもたちの大幅な学力向上を目指します。特別な支援が必要な子どもたちには、科学的な知見に基づいた個別最適な学習や自立支援を推進します。次に、加西STEAМ(スティーム)では、各校が独自に知恵を絞って体験や探究学習を進めます。そして、加西GLOBAL(グローバル)では、オーストラリア短期留学を開始します。中学生10名が3月にケアンズ近郊で現地の中学生の家にホームステイして学びます。さらに、小中一貫した英語教育メソッドの研究によって英語力の向上を目指します。
今回は学校教育の一部しか紹介できませんが、幼児教育から生涯学習まで、本年も多くの新規事業や取り組みに挑戦します。今後も加西市の教育に変わらぬご支援を賜りますとともに、本年が皆さまにとってすばらしい一年になりますよう心よりお祈りいたしまして、新年のご挨拶といたします。


