市内には、幅広い世代が集い、学び、つながる4つの公民館(中央、北部、南部、善防)があります。各公民館は地域の拠点として、さまざまな講座やイベントを通じて、人とのつながりや新しいコミュニティを生み出しています。今回は、その魅力に迫ります。
◆公民館ってどんな場所?
公民館は、「新しい趣味を見つけたい」「地域に貢献したい」「温かい交流を楽しみたい」そんな思いを胸に、地域の皆さんが集う場所です。
子どもから学生、子育て世代、シニア世代まで、どなたでも気軽に参加でき、新しい知識やスキルを身につけられる、身近な生涯学習の拠点でもあります。
世代を超えてさまざまな人が集い、笑い合い、語り合い、ときには地域の課題について真剣に話し合う。お祭りの準備をしたり、一緒に汗を流したりする。そんな日常のふれあいを通じて、自然と笑顔が生まれ、温かなつながりが広がっていきます。
・集う…気軽に集まれる場
・学ぶ…自分の興味関心や、知識や技術を学ぶ場
・つなぐ…人がつながり交流する場
《集い、学び、つながる》
◆公民館の利用状況
公民館の利用者数は、令和2年からの新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に減少しましたが、その後は少しずつ回復し、今ではコロナ禍前の状況に近づいています(表参照)。人とのつながりが減ってしまったコロナ禍を経て、地域の中で「学びたい」「誰かとつながりたい」と思う気持ちが、改めて高まっていることがうかがえます。
R1:79.174(人)
R2:45.463(人)
R3:50.358(人)
R4:63.868(人)
R5:65.965(人)
R6:66.776(人)
◎増加傾向
◆どんな活動があるの?
公民館は、地域の皆さんが集い、学び合い、交流を深めるために、次のようなさまざまな活動を行っています。
▽主催講座
各公民館が、地域課題の解決や文化・スポーツなど、多様なテーマで企画・運営している講座です。
▽シニアカレッジかしの木学園
60歳以上の方を対象にした、学びと交流の場です。
▽登録グループ
公民館に登録し、自主的に活動を行うグループです。
▽まちづくり出前講座
登録グループが学んだことを、地域のニーズに応じてボランティアとして還元する活動です。
▽公民館まつり
年に1回開催され、主催講座や登録グループが活動成果を発表します。
◆「やってみたい」が、ここにある
いつもの生活に、少しだけ新しい時間を加えてみませんか。公民館は、あなたの「やってみたい」を応援します。この機会に、ぜひ公民館へ足をお運びください。
公民館の情報はこちら
【URL】https://www.city.kasai.hyogo.jp/site/kouminkan/
○加西市 公民館への誘い
毎年3月頃に配布していますので、こちらもご覧ください。
【中央】
〈託児があるから安心〉
○わくわく 美・カラテエクササイズ
自分の体とつながることが大切
「体を動かすのが好き」「子どもを預けられるのが本当にありがたい」「ストレス発散になっていい」参加者からそんな喜びの声が聞かれるのは、中央公民館で年9回開催されているこの主催講座です。子育て中の方を中心に、幅広い年代の女性が集い、笑顔で体を動かしています。託児サービスがあるため、小さなお子さんがいる方も安心して参加できます。「自分の体を知り、体とつながることが大切」と、講師の荒武真弓さん(北条町横尾)は話します。
講師も参加者も女性で、穏やかな雰囲気の中、笑顔で体を動かす様子から、講座の充実ぶりと参加者の満足感が伝わってきます。
◎「ヤー」参加者の空手の動きを、講師がしっかりと受け止めます。体を動かして日頃のストレスを思いきり発散。心も体もリフレッシュしながら、人との温かなつながりを感じられます。
〈仲間との大切な場がここに〉
○若竹(竹細工)
仲間との時間が健康の秘訣
「2年前、市内の喫茶店で出会った大工さんから『若竹』を紹介され、竹細工に興味があったのでよかった」「竹を自分たちで取りに行くので、材料費はかかりません」「指先を使うから頭に良いと評判です」参加者から、そんな声が聞かれました。30年以上続く「若竹」には、現在講師はいません。かつて講師から学んだメンバーが中心となり、互いに教え合い、助け合いながら和やかな雰囲気で活動しています。竹かご作りは、指先を繊細に使う作業です。集中力を高め、脳の活性化にもつながります。仲間と談笑しながら作品を作る時間が、心と体の健康を保つ秘訣のようです。
◎「これ、どうやるの?」「こうすると、うまくいくよ」そんな声が飛び交い、教え合い、助け合う中で、参加者の皆さんは談笑しながら竹かご作りに励んでいます。


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