■運動ポイント事業の効果検証
◆コミュニティづくりで健幸を高める
市は兵庫大学と連携して事業の効果検証を行ってきました。健康体力科学や健康経営などを専門とする兵庫大学の朽木教授にお話を伺いました。
▽歩数とポイント事業の成果
運動ポイント事業の参加者は歩数が多く維持されており、特に65歳以上の男性で顕著です。歩くことにインセンティブ(報酬)が設定されている大きな成果といえます。
▽歩行姿勢、歩行速度の重要性
悪い歩き方でたくさん歩くと障害のリスクが高まるため、自分の歩き方を定期的にチェックすることが大切です。データでは事業参加者は、歩幅と腕振りが大きく、速く歩くことができていました。それは、脚筋力が強いことと関連します。歩行速度は健康指標と関連があり、特定健診の問診票でも健康の目安とされています。
▽身体的変化と健康習慣
運動によって体脂肪が減り、筋肉がついたことがデータで確認されました。一般的には、歩くことでは筋肉がつきにくいため、歩くだけでなく筋トレやストレッチングをプログラムに組み込むと良いです。
▽生活習慣の改善
血糖(ヘモグロビンA1C)が改善した人は、体脂肪の減少、筋肉の増加がみられました。血糖や血中脂肪などの検査数値を確認しながら運動することが大事です。
▽心理的変化
継続率や参加率が向上しており、ポイントが運動実践のきっかけとなっています。この事業が健康に対する意欲や意識を向上させる心理的効果を生み出しています。
▽ポイントの付与と動機付け
さまざまな活動にポイントが付与され、年度ごとにポイントが増加しています。このことは、運動だけにとどまらず、健康行動のモチベーションアップにつながっているといえます。
▽子育てと健康的な生活
子育て世代の参加が少ないことが課題です。子どものために一緒に出かけるなどの活動的な生活を推奨します。誰かのために健康でいたいと思うことで、自分の生活が変わります。
▽今後に向けて
事業参加者には、運動していない人を誘って健康のお福分けをしてほしいです。運動の習慣化・継続には、運動でつながるコミュニティの形成が有効で、楽しく活動することは、ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に満たされた状態)を高めます。
兵庫大学健康科学部
健康システム学科
朽木 勤(くちきつとむ) 教授
■ワクワクをプラスに
「健幸アプリ」は、日々の仕事・家事・育児など、あなたの頑張りを歩数として見える化し、その歩数に応じてポイントが付与されます。
さらに、さまざまな特定のイベントに、ご家族やお友達と一緒に参加すれば、楽しさも倍増します。日々の生活にワクワクをプラスし、無理なく健幸づくりに取り組むことができます。
あなたも、今すぐ「健幸アプリ」に登録して、楽しみながら『健幸(けんこう+しあわせ)』を手に入れませんか?
『健幸づくりを楽しみしましょう』
健康課 運動指導員
▽健幸アプリのダウンロード
・Androidはこちら
【URL】https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.kenkou.kasai.app
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・事業概要はこちら
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問合先:健康課
【電話】42-8723