文字サイズ

〔特集〕世代を越えて、未来を創る 「加西市総合運動防災公園」(2)

2/40

兵庫県加西市

■[場所]どこにできるの?
整備場所は、令和10年度に新中学校への統合を予定している「善防中学校」の敷地と、隣接する「ぜんぼうグリーンパーク」に決定しました。候補地の選定にあたっては、スピード感をもって整備を進めることが最重要であるとの判断に基づいています。
また、整備に必要な土地がすべて市有地であるため、新たに用地を買収する必要がありません。 そのため、市の財政負担を抑えられる点も大きな利点となります。

■[施設]どんな施設ができるの?
総合運動防災公園は、小さな子どもから若者、高齢者や家族連れなど、誰もが楽しめる多機能な施設として整備する予定です。

◇スポーツ・健康づくり施設
・400mトラックを備えた陸上競技場、スポーツ大会や学校行事などのイベントに対応できる最大3000席規模のアリーナ(総合体育館)、サッカーなどができる多目的グラウンド、スケートボードなどを楽しめるア―バンスポーツパークです。

《スポーツ・健康づくり施設》
・多目的グラウンド
・陸上競技場
・ア―バンスポーツパーク
・アリーナ(総合体育館)

※ア―バンスポーツ:スケートボードや3×3 などの都会的スポーツ

◇公園・広場
公園や広場には芝生広場、遊具、屋根付き広場、飲食エリアなどを設置し、家族や友人など多世代が心地よく過ごせる憩いの場を目指します。誰もが気軽に訪れるこの場所では、カフェで飲食、ウォーキングやランニング、屋根付き広場では天候に左右されずグラウンド・ゴルフや軽スポーツなどを楽しめます。
また、広場には子どもたちがのびのび遊べる大型遊具をはじめ、障がいの有無にかかわらず遊べる遊具も設置します。

《公園・広場》
・大型遊具
・カフェ
・グラウンド・ゴルフ
・ウォーキングなど

■[分担]小中学校の体育館と新公園の役割
次の二重構造により、コストを抑えつつ、市全体の利便性と安全性を高めます。

◇地域の交流拠点
小中学校の体育館は、これまで通り地域に密着した「身近なスポーツの場・避難所」として活用される予定です。

◇広域の交流拠点
総合運動防災公園は、日常利用に加え、学校施設では対応しきれない「大規模大会の開催」や「広域避難・救助活動の中核」としての機能を担います。

《小中学校の体育館》
身近なスポーツの場 身近な地域の避難所

《総合運動防災公園》
大規模な大会 広域避難などの中核

■[防災]いつもの楽しさが、もしもの備えに
◇命を守る要(かなめ)
この公園の特徴として、日常の「楽しみ」がそのまま「備え」に変わる「フェーズフリー」の考え方を採用しています。普段はスポーツやレクリエーションを楽しむ場所が、災害発生時には迷わず避難でき、迅速な救助活動を支える防災拠点へと姿を変えます。
また、大規模災害時には、広大な敷地が自衛隊や消防などの広域応援部隊が結集する「活動拠点」へと切り替わります。ヘリポートや防災倉庫、物資集積機能を有し、外部からの救護を受け入れる玄関口となります。
・陸上競技場がヘリポートに
・広域避難場所として
・物資の配布など

◇物資輸送連携で防災力強化
鶉野飛行場跡地(備蓄倉庫)と総合運動防災公園とが連携することで、加西市全体の防災力を飛躍的に向上させます。使い慣れた公園だからこそ、いざという時も迷わず、避難できる「安全・安心」を目指します。

鶉野飛行場跡地(備蓄倉庫)
↕連携
総合運動防災公園

問合先:文化スポーツ課
【電話】42-8773

【スポーツ哲学・社会学を専門とし、「基本構想・基本計画」の策定に関わられた兵庫教育大学大学院の森田教授にお話を伺いました】
(1)スポーツが地域にもたらす価値 スポーツは、多くの人々の興味や関心を集め、「まちの元気」や「人のつながり」を生む重要な源泉です。身体的な健康づくりに加え、施設が「憩いの場」として心の健康にも寄与し、医療費抑制も期待されています。また、観客席のある施設でイベントを行い、市外からアスリートや合宿を誘致することで、地域経済に大きな波及効果をもたらします。

(2)市民参加型の運営で施設を生かす
施設の効果的な活用には、運営方法や支援体制といった「ソフト面」の検討が不可欠です。行政による貸館や指定管理に加え、市民やNPOが主体的となって、若い世代の感性を生かした企画を行うことで、新たな利用層の掘り起こしにつながります。

(3)「汎用性」と「防災機能」の融合
従来の施設は、体育館なら運動、文化ホールなら芸術といった特定の目的に特化する傾向がありました。しかし今後は、多様な目的を持つ人々が集い、互いの活動を感じられる「汎用性」が求められます。アーバンスポーツパークや多目的芝生広場の設置により、自由な活動や新たな交流を創出するとともに、災害時には「防災公園」として機能します。既存の文化施設では確保が難しい、冷暖をしのぎ安心して過ごせる広大なスペースは、スポーツ施設ならではの重要な役割です。

(4)施設整備への期待
施設は、新しい経験や出会いを生むまちの拠点です。その実現には、活動を支える市民の育成が欠かせません。多世代が日常的に集い、支え合う意識を高めることで、加西市に新たなスポーツ文化が根付くことを期待しています。

兵庫教育大学大学院 森田 啓之 教授


       

広報プラス -広報かさい-

MENU