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加西で生まれる新たな力ー若き就農者たちの挑戦ー(2)

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兵庫県加西市

■味と品質にこだわった野菜を作り続けたい
[GREEN’S FREE FARM]
松森 俊二さん(46)・愛子さん(40)
上万願寺町
令和3年就農 施設野菜
【URL】https://www.instagram.com/greens_free_farm?igsh=YXByZ2pzMHowcnoy&utm_source=qr

◆義父の影響で就農を決意
加西市で野菜作りに励む松森さん夫妻は、令和3年に上万願寺町へ移住し、農園「GREEN′S FREE FARM」を開業。妻愛子さんの実家が農家で、たびたび二人で手伝いに行っていました。さまざまな季節野菜を栽培するにあたり、次第に自身の農法を試したくなり、就農することを決意しました。

◆上万願寺でゼロスタート
条件に合う住まい探しに苦労した松森さん。「ガレージ付きで農地が近い家を希望しましたが、なかなか見つかりませんでした」と振り返ります。それでも探し続け、ついに上万願寺町で理想の物件を発見し移住。現在は、町内の草刈りや溝掃除といった活動に参加し、交流を深めています。

◆栽培品目とこだわりの野菜
春から秋にはキュウリやナス、秋から春にはホウレンソウやコマツナを育てています。特にホウレンソウには深い思い入れがあるため、栽培管理を徹底し、試行錯誤を重ねているとのこと。「義父が作るホウレンソウの美味しさを再現したい」という強い想いが、夫妻の栽培活動の原動力となっています。

◆消費者からの声が励みに
日々の努力が実を結び、「インスタグラムのフォロワーや直売所などのお客さまから『今まで食べた野菜の中で一番おいしい』とお言葉をいただいた時は、本当に嬉しかったです」と松森さん夫妻は顔をほころばせます。こうした消費者からの声は、その後の取り組みへの大きな励みになるといいます。SNSを通じて直接消費者と繋がり、声を聞ける時代だからこそ味わえる喜びなのかもしれません。

◆未来への挑戦
「現在栽培している野菜は定番の品目。しかし、『GREEN′S FREE FARMの野菜は他とは違う』と感じていただけるよう、味や品質にこだわった野菜を作り続け、加西の農業を盛り上げていきたい」と意気込みを語ってくれました。

■活用した補助制度
〈国の支援〉
◆農業人材力強化総合支援事業
・準備型
自営就農する新規就農者に資金を交付
…農業大学校の実践研修に活用
・経営開始型
研修を受ける者に資金を交付

◆青年等就農資金
…ビニールハウスに活用

〈県の支援〉
◆田舎暮らし農園施設整備支援事業
遊休農地等を活用し、農園・休憩施設などの整備に要する経費を支援
…育苗ハウス、電気柵などに活用

〈加西市の支援〉
(新規就農者支援事業)
◆施設機械整備事業機械導入の経費に対する助成・経費の2分の1以内(上限300万円)
…トラクター、管理機などに活用
※農業人材力強化総合支援事業:現在は新規就農者育成総合対策に移行

■加西の農業を守っていこう
◆農業を始めたい
農業で独立することは、一般の会社への就職とは異なり、新しい会社を立ち上げるのと同じ挑戦です。市では、関係機関と連携し、農業を目指す方をサポートしています。まずは、市農政課へご相談ください。
・農地を探したい
・初期投資に資金が必要
・栽培方法を教えてほしいなど
まずはご相談を

問合先:農政課
【電話】42-8741

◆就農までの流れ
新規就農者として、新たに挑戦したい方の一般的な流れをご紹介します。また、兼業農家として農業をスタートしたい方も相談を受け付けています。就農への第一歩を、歩んでいきましょう!
[Step1]相談・情報収集市(農政課)で相談して、助言やサポートを受ける。
[Step2]農業体験(インターンシップ)短期間のインターンシップや農業体験に参加して、働くイメージをつかむ。
[Step3]研修(技術を学ぶ)研修制度を活用して、栽培技術や経営基礎を学び、実践的なノウハウを習得。
[Step4]就農農地や設備の準備を整え、本格的な農業活動を開始。

詳細はこちら
【URL】https://www.city.kasai.hyogo.jp/soshiki/21/1962.html

◆加西産を選んで農業を応援
加西産を選んで消費することは、加西の農業を支える大きな力となります。あなたも今日から、加西の農業を応援していきましょう。

▽かさい愛菜館
住所:加西市豊倉町1261-81
営業時間:9:30~16:30
定休日:火曜日

▽ええもん王国
住所:加西市北条町横尾473-1
営業時間:8:30~17:00
定休日:年末年始

▽すがの
住所:加西市中野町920-1
営業時間:8:00~18:30
定休日:年始(1/1、1/2)

※他にも、市内のスーパーなど、加西の農産物を取り扱っている所がたくさんあります。

■農業はひとりではできない、地域が支える新たな担い手たち
農業は人々の食を支えるのみならず、農村景観をはじめとする地域の生活環境を維持してくれる重要な産業です。農業人口が急激に減少している昨今、農業を志す若者の存在は大変貴重です。私たちは彼らの夢が実現できるよう、またそれによって加西の農業を守り育てるため、就農相談、関係機関との調整、研修や補助制度の活用などのサポートをしています。
人生をかけて就農に挑む彼らが「加西で農業をしてよかった」と思ってもらい、後にその思いを地域へ還元してほしいと願っています。そのためにも、行政だけでなく地域住民や周りの生産者のご理解やご協力をお願いいたします。

産業部農政課長

問合先:農政課
【電話】42-8741


       

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