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地域の魅力再発見 加西のお祭り ヨーイヤサー(11)

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兵庫県加西市

■秋祭り特集高峰神社・谷口八幡神社の秋祭
市内ではさまざまな秋祭りが行われており、それぞれに特色があります。
加西市の伝統的な秋祭りの一部をご紹介します。

▽高峰神社秋祭
高峰神社は、「加西郡誌」によると、以前は神崎郡との境界山(神路山(かもじやま))の頂上に祀られていましたが、天文年間(1532~1554年)に今の畑町に遷(うつ)して旧社殿跡には小祠(しょうし)を造ったとされています。以前高峰にあった神社であることから、「崇建(たかたけ)神社」から「高峰神社」と社名を改められたようです。氏子は畑、西谷、窪田です。
秋祭りは、今年は10月13日に開催され、屋台の巡行などが行われました。昭和46年(1971年)から9年間は秋祭りを中止していましたが、昭和55年(1980年)から秋祭りを再開し屋台の奉納をしています。畑東、畑西、窪田、西谷西、西谷東の順番で宮入りをし、毎年順番を交代します。

▽谷口八幡神社秋祭
秋祭りは、今年は10月13日に開催されました。古くは宵宮と本宮がありましたが、現在は本宮のみで神興渡御(みこしとぎょ)と、龍王舞(りゅうおうのまい)が舞われます。現在、北の神輿は福居・坂元、南の神輿は谷口・吉野の各町が当番制で担ぎます。福居町からは屋台も出て、2基の神輿と屋台が御旅所(おたびしょ)(北は長圓寺(ちょうえんじ)前祇園社、南は谷口の後山の裾)まで渡御(とぎょ)・巡行して宮入りした後、龍王舞が舞われます。八幡神社の龍王舞は、「浄舞(じょまい)」ともいわれ、神輿出御(みこししゅつぎょ)の時に境内(けいだい)で、2回目は御旅所で、3回目は還御(かんぎょ)の時に再び境内で舞われます。谷口八幡神社の龍王舞は、北条住吉神社節句祭での西郷(にしごう)龍王舞の型を受け継いでいます。

※出典:「加西市史」第六巻「民俗」より

       

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