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いよいよ夏本番! 熱中症を未然に防ごう(1)

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兵庫県加西市

気温の上昇とともに、連日のニュースで耳にする熱中症。7月に入ると熱中症になる人が急増します。今月はその現状と予防法をご紹介します。予防をして元気に夏を過ごしましょう!

▼これが救急の現状
熱中症による救急搬送状況と症状が出たときに、どう対処すればよいのか、加西消防署の救急隊員に聞きました。

問合せ:加西消防署
【電話】42-0119

◯救急搬送の状況
加西市の熱中症による救急搬送率(令和5年 計60人)
高齢者(65歳以上)…67%(40人)
55~64歳…15%(9人)
その他

[屋内と屋外の割合]
屋内28人:屋外32人
よくある熱中症の状況
室内…エアコンをかけずに暑さを我慢している
屋外…炎天下での農作業中

[男女の割合]
男性33人:女性27人
全国的に、男性の方が、熱中症になるリスクが高い傾向にあります。青年期は屋外でのスポーツ、中年期以降は体力仕事などで、身体への負担が大きいためと考えられます。

【参考】北はりま消防組合 熱中症傷病者の救急搬送状況

◯熱中症の症状
症状が現れたら、応急処置を行い、状況によっては病院へ行く、救急車を呼ぶなどの対応をしましょう。

軽度
めまい・立ちくらみ
筋肉のけいれん
大量の発汗

中等症
頭痛
吐き気
力が入らない、体がぐったりする

重度
意識がなくなる
けいれん・歩けない
高体温

◯応急処置の方法
水分・塩分を補給 注意!おう吐や意識がない場合は、水分を飲ませない。
衣服を緩め体を冷やす 首の周り・わきの下・足の付け根を保冷剤などで冷やす。
涼しい場所へ移動 エアコンが効いた室内や風通しのよい日陰に移動し安静にさせる。

体調がおかしいと感じたとき。
周囲から見て、明らかに様子がおかしいと感じた時は、119 番へ通報してください。

[救急隊員からのアドバイス]
救急搬送は年々増えています。中でも重症者は、屋内でクーラーをかけずにいた場合に多い傾向にあります。ひとり暮らしの方は、発見が遅れ重症化していると感じてます。
予防には、日頃から体調管理をしっかり行うことが大切です。消防職員は、暑熱順化という身体を次第に暑さに慣らす訓練を行っています。皆さんも運動などで暑さに慣れていきましょう。

▼日頃の予防が大切!
熱中症は、高温など環境に身体が適応できないことで生じます。その前に予防することが大切です。対策のポイントを保健師に聞きました。

問合せ:健康課
【電話】42-8723

暑さを避ける
外出時は、帽子や日傘など日よけグッズを持つ
日陰や涼しい建物でこまめに休憩をとる
屋外での作業や運動などは、早朝や夕方などの涼しい時間帯に行う

しっかり体調管理をする
十分な睡眠をとる
バランスのよい食事を心がける
暑さに体を慣らすようにする
※梅雨明け後は要注意!

エアコンや扇風機を上手に利用する
温度計を確認し、室温が28℃を超えないようにする
カーテンやすだれを使い直射日光を遮る

こまめに水分・塩分を補給する
のどが渇いていなくても水分を取る
汗をかいたときは、スポーツドリンクなどで塩分補給をする

◯特に気を付けよう 高齢者
注意しておきたい !ポ イ ン ト
1.体内の水分が不足しがち
2.暑さに対する感覚機能の低下
3.暑さに対する体の調節機能の低下

[アドバイス]
夜のトイレの回数が気になる方もいるかと思いますが、水を体内で循環させることが大切です。寝る前も、十分水分補給をしてください。

[対策]
1 のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分・塩分を補給をする
2 室内に温度計を置いて、室温をこまめに測る
3 暑さをがまんせず、扇風機・エア コンを利用する

◯特に気を付けよう こども(乳幼児)
注意しておきたい !ポ イ ン ト
1.体温調節機能が未熟
2.照り返しの影響を受けやすい
3.自分で体調不良を伝えられない

[アドバイス]
カンカン照りで気温が高い時の外遊びはおすすめできません。外遊びは、朝早い時間帯や夕方にして日中は、屋内施設
で過ごすなど工夫しましょう。

[対策]
1 大人が気にかける
2 水分を多めにとらせる
3 熱や日差しから守る
4 地面の熱に気をつける
5 暑い環境に置き去りにしない

◯暑さを我慢しないで! 高齢者に多い暑いときの過ごし方
電気代が高くなってきたし、感覚的に大丈夫だろうと暑くてもエアコンはあまり使わないですね。

[アドバイス]
気候変動で気温の高い日が増えています。我慢しすぎたり、体感に頼ったりせず、エアコンなどで室内環境を保ちましょう。

◯子どもの熱中症対策
・6月ごろから涼しい日を選んで外に出かけ、暑さに慣らしています。
・外遊びするときは、こまめに水分補給と休憩をとるようにしています。
・ベビーカーに接触冷感シートをひいたり、保冷剤が入れられるリュックを使ったりしています。

       

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