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「胃がんゼロの町」をめざして、加西市医師会と連携し、中学3年生の希望者を対象に「ピロリ菌検査および除菌治療事業」を実施しています。この取り組みは、兵庫県内では丹波篠山市に次いで2番目に開始した事業であり、全国的にも珍しい取り組みです。
加西市では、平成30年度から開始し、今年で6年目となり、令和5年7月末までに対象者の約88%(1854名)が一次検査を受けました。一次検査を受けた対象者のうち約5・9%にピロリ菌感染が疑われ、二次検査を経て、現在までに23名が除菌治療を受けています。また、除菌治療後の効果判定を受けた対象者すべてが陰性になっています。若年のうちに感染の可能性を確認し、除菌治療をすることにより、将来的に胃がんになる可能性を減らすことができます。
対象者にできるだけ負担をかけず検査を実施できるように、市内各中学校、特別支援学校の協力を得て春に学校尿検査と同時で行っています。また、義務教育最終学年で実施することにより、将来を担う子どもたちの健康を守ることにもつながると考えています。未来ある子どもたちが健康的に過ごせるよう願っています。
《20歳以上の方は…》
町ぐるみ健診で20歳以上の市民を対象に「胃がんリスク検診」を実施しています。血液中の抗体・酵素の状態を確認し、ピロリ菌の感染有無と胃粘膜の萎縮度を確認します。検査を希望される方は、春頃に配布される健幸ガイドブックをご確認ください。
問合せ:健康課
【電話】42-8723