加西市は「郷土を愛し 豊かに未来を拓く 人づくり~人生100年時代を生きる~」を教育理念に掲げ、学校園、家庭、地域、行政それぞれが子どもの成長に関わる当事者として、加西の教育に取り組んでいます。しかし、急激な人口減少に伴い、市内の学校においては子どもや教職員、保護者、地域の多様な人たちがともに関わり、学びあう場を確保し、維持していくことが難しくなっています。このような中、加西市教育委員会として、子育て世代に選ばれる教育環境と教育内容の充実に取り組むため、学校再編についての方針を市民の皆さまにお伝えします。
▽中学校は2校に再編
中学校は令和10年4月を目標に2校に再編します。2校のうちの1校は現状の北条中学校、もう1校は善防中学校、加西中学校、泉中学校を統合し、新たな中学校(以下「(仮)加西中央統合中学校」)を整備します。設置場所は加西インター周辺から飯盛交差点までの沿道周辺(用地確保が困難な場合は既存の学校用地)を検討します。中学校の再編方針は令和4年9月に提出された「加西市未来の学校構想検討委員会答申書」の考え方のとおりです。
◎スケジュール
※本紙P.4をご覧ください。
統合中学校の名称はあくまで仮称です。正式名称は公募も含めて決定します。
▽小学校は3中学校区で再編
小学校は令和8年4月に日吉小学校、宇仁小学校、西在田小学校、泉小学校を統合し、(仮)泉統合小学校として泉小学校を整備します。ただし、宇仁小学校の統合については今後、保護者や地域の意見を踏まえながら、継続協議とします。また、令和10年4月に賀茂小学校、下里小学校を統合し、(仮)善防統合小学校として下里小学校を整備します。さらに令和12年に九会小学校、富合小学校を統合し、(仮)加西統合小学校として九会小学校を整備します。富田小学校は児童数が9人以下の学級が見込まれる場合、または保護者や地域が小学校の統合を望む場合、北条小学校との統合の検討を始めます。各地域の拠点として再編後の小学校を今後も堅持できるよう最大限の努力をしていきます。それでもなお、児童数の減少が見込まれる場合においては、(仮)善防統合小学校、(仮)加西統合小学校、(仮)泉統合小学校の再編についても検討を始めます。
◎スケジュール
※本紙P.4をご覧ください。
統合小学校の名称はあくまで仮称です。正式名称は公募も含めて決定します。
▽学校再編にあたって目指すべき加西市の教育
学校再編により子どもたちに多様な人との関わりと学びの機会を確保し、子どもと教職員、保護者、地域が一緒に成長できる教育環境を整えます。再編にあたっては少人数学級や少人数授業の工夫など、子ども一人一人を丁寧に見ることができる小規模校の良さを残します。また、「基礎基本の定着」、「加西STEAM」、「グローバル教育」等の特色ある教育を推進することで、魅力ある加西の教育を実現します。
▽小中連携の推進
小中連携の取組の一つに小中一貫教育があります。小中一貫教育は小中の滑らかな接続を目指し、小学1年生から中学3年生までの連続性を意識した教育です。現在の善防中学校、加西中学校、泉中学校は将来の単学級化の可能性が高く、一体型の小中一貫校では小規模中学校の問題が解消されません。また、9年間同じ学校でほぼ同じメンバーで過ごすことになります。そのため、加西市では学校再編にあわせた小中連携が推進できるよう施設分離型の小中一貫教育を進めていきます。
[加西市の施設分離型小中一貫教育]
※本紙P.5をご覧ください。
▽スクールバス
統合によって通学距離が長くなることから小学校・中学校ともスクールバスを運行します。(仮)加西中央統合中学校では、バスの利用対象は、自宅から中学校までの距離が4キロメートル以上の生徒です。バス利用者は自転車通学、徒歩通学を選択することも可能です。一方、統合小学校のスクールバスは、集団登下校が前提となるため、集団登校の集合場所から小学校までの通学距離が2キロメートル以上の児童を対象とします。小学校、中学校ともにスクールバスの送迎費用は加西市が負担します。バス停、運行ルート等の詳細は地域と個別に協議を進めていきます。
◯地域説明会
学校再編方針について地域説明会を開催します。校区に関わらずどの日時にも参加可能です。
※本紙P.5をご覧ください。
託児室を用意しています(定員あり。8 カ月から未就学児まで)。
1月17日までに下記URLから予約ください。
託児申込フォーム
【URL】https://logoform.jp/f/iPJBk
詳細については市ホームページをご確認ください。
【URL】https://www.city.kasai.hyogo.jp/site/kyoiku/40330.html
問合せ:教育総務課
【電話】42-8770